ガジェットと雑談@信濃まつもと

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なぜ時代遅れなミシュランはラーメン店を選んだのか?

今回はなぜミシュランにラーメン店が選ばれたのかを書こう。あくまでも私の予想だという事を前提に読んで欲しい。



それは、ミシュランの注目度をあげ、本の売り上げをのばすためだ。



我々が飲食店の評価を見る時に使うものは、トリップアドバイザー、yelp、食べログといった無料のウェブサービスが主になっている現在、ミシュランという評価本をあえて買う人は多くない。ましてミシュランと言えば高級フレンチや寿司など、庶民とはかけ離れた飲食店が掲載されるイメージが強い。超一流のレストランというやつだ。



そんな中、B級グルメの代表ともいうべきラーメンを載せればインパクトは大きい。メディアも「今年もミシュランが発売されました」としか紹介しないところを、「なんとラーメン店が選ばれました!」と大々的に報道して特集を組むだろう。そうなればミシュランとしてもかなりの宣伝になる。本屋でも「今年はラーメン店が!」とコーナーを設置するだろうから、人々の目にとまりやすくなる。結果、売り上げがのびる。



そもそも、最初からラーメン店を載せようと思っていなければ、数多あるレストランの中からラーメン店を評価してみようとは思わないのではないか。ラーメン店を載せる前提で、ミシュランに相応しい雰囲気、素材で絞り込んだのだろう。ラーメンなどそれだけで雑誌ができてしまうほど数多くの店があるのだから。



ここからは余談だが、ミシュランはもう時代遅れだと思う。今は自分の美味しいと思える店を誰でも世界に紹介できる。先ほども書いたが日本では食べログ、世界ではトリップアドバイザー、yelpなどの素人投稿のウェブサービスが主流で、美味しい店を探す時も専門家の意見よりも大多数の一般人の意見を参考にするだろう。さらに、ミシュランは数人の意見に対してウェブは数億、数十億の意見の集まりなのだから、情報量でかなうわけがない。食べログに限定しても、ミリュランの人員より圧倒的に多いのはあきらかだ。「◯人中△人が参考になりました」というウェブならではの表示も信憑性をあげている。



いっそのこと、ミシュランがレストランを経営してはどうだろうか。ミシュランが3つ星をつける条件で素材を選び、料理を作り、店をデザインすれば流行ること間違いなしだと思うのだが。