RX100M4を買わず、RX100M3を買えばいい。
結局のところ、RX100M4は要らないんじゃないかという事を今回は書こうと思う。
という事で、今から一ヶ月ほど前に、RX100M3が欲しくなったのだ。理由はいつでもどこでも撮影でき、ポケットに入る、動画もいけちゃう高画質なカメラが欲しく考えた末の結果だった。その考えはまた次の機会に書こうと思う。
そうこう考えているうちに、RX100M4の情報が入ってきた。動画も撮りたいと考えていた私にはかなり魅力的だった。960fpsのHFR(スーパースロー撮影)や4K動画。しかし、実際発売されてみると、その魅力は薄れてしまった。なぜか?
そもそも、4K動画を撮影できる条件が良くない。
それは手ぶれ補正の事で、スタンダード手ぶれ補正しか選べないのだ。歩きながらの撮影は厳しいだろう。また、撮影時間が5分までというのがちょっとデメリットである。
960fpsのHFRは画質が汚い。
私の思い込みで960fpsは通常撮影のような画質で録画できると思っていたのだが、どうやら違うらしく、画質が著しく低下してしまうようだ。ソニーのウェブサイトでたんぽぽのHFRを見てもやはり汚い。それはセンサーをフルに使うのではなく一部を使用しているためのようだ。通常では1920x1080なのだが、960fpsのHFRで撮影時間を優先すると800x270になってしまう。それを1920x1080に引き伸ばして記録するので、ザラザラというかノッペリというか、一昔前のデジカメ動画のような、まあそのような映像になってしまう。画質優先モードで撮影すると1136x384で撮影が可能になり、そこそこキレイなのだが、やはり通常撮影の動画と比べると汚く、何より撮影時間が2秒なので決定的瞬間をスローで捉えるというのは苦労しそうだ。
という事で、RX100M4に感じていた魅力は見事に薄れてしまった。
写真撮影は見たところRX100M3との差がほとんどなく、あえてそこを目的としてRX100M4を買うべきではないと思ったし、写真の画質を求めるならば素直に今使っているFUJIFILM X-E2を使う。1/32000の電子シャッターも、夕暮れ時や建築物の撮影が好きな私には魅力にならなかった。というわけで、買うならRX100M3かなと思う。