FUJIFILM X-E1, X-E2, X-A1, X-M1の違いを徹底比較!
今回はX-E1、X-E2、X-A1、X-M1を比較してみよう。X-E2はX-E1の後継機、X-A1はXシリーズの入門機という位置づけのようだ。気になるのがX-A1の存在意味だ。X-M1を私は入門機だと思っていたのだが。
・有効画素数
E1:1,630万画素
E2:1,630万画素
A1:1,630万画素
M1:1,630万画素
・撮像素子
E2のセンサーはX-Trans CMOS IIに進化している。A1とM1でもセンサーが違う。A1とM1の唯一の違いだろう。しかし、どの程度違うのかイマイチわからない。
・撮影感度
E1:ISO200~ISO6400、拡張感度設定(ISO100 / 12800 / 25600)
E2:ISO200~ISO6400、拡張感度設定(ISO100 / 12800 / 25600)
A1:ISO200~ISO6400、拡張感度設定(ISO100 / 12800 / 25600)
M1:ISO200~ISO6400、拡張感度設定(ISO100 / 12800 / 25600)
E2はより美しい液晶になっている。しかし、可動するチルト式を採用したのはA1、M1のみだ。入門機という位置づけから利便性を重視したのだろう。さらに、A1とM1にはファインダーがついていない。
・連写
E1:約6.0コマ/秒、約3.0コマ/秒
E2:約7.0コマ/秒、約3.0コマ/秒
・動画
E2:Full HD 1920×1080 60p/30p、連続最大約14分まで。HD 1280×720 60p/30p、連続最大 約27分まで。
A1:1920×1080 30p 連続最大約14分まで。1280×720 30p 連続最大約27分まで。
M1:1920×1080 30p 連続最大約14分まで。1280×720 30p 連続最大約27分まで。
E2は60Pでの撮影が可能になっている。しかし、連続撮影時間は14分と短い。A1とM1は30pのみだ。
・標準撮影枚数(CIPA準拠)
E1:約350枚
E2:約350枚(XF35mmF1.4 R使用時)
A1:約350枚(XF35mmF1.4 R 使用時)
M1:約350枚(XF35mmF1.4 R 使用時)
E1:1/4秒~1/4000秒(Pモード時)、30秒~1/4000秒(全モード合わせて)、TIME(30秒~1/2秒)、バルブ(最長60分)
E2:1/4秒~1/4000秒(Pモード時)、30秒~1/4000秒(全モード合わせて)、TIME(30秒~1/2秒)、バルブ(最長60分)
A1:1/4秒~1/4000秒(アドバンストSR AUTOモード時)、30秒~1/4000秒(全モードあわせて)、バルブ(最長60分)
M1:1/4秒~1/4000秒(アドバンストSR AUTOモード時)、30秒~1/4000秒(全モードあわせて)、バルブ(最長60分)
・手ブレ補正機能
E1:光学式(OIS対応レンズで対応)
E2:手ブレ補正機能付きレンズで対応
A1:手ブレ補正機能付きレンズで対応
M1:手ブレ補正機能付きレンズで対応
手ぶれ補正はどれもレンズで対応となっている。カメラら本体には内蔵されていない。
・顔キレイナビ (顔検出機能)
E1:なし
E2:あり
A1:あり
M1:あり
・AF方式
・フィルムシミュレーションモード
E1:10モード(PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア)
E2:10モード(PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア)
詳細は不明だが、A1とM1が若干簡略化されているようだ。まあ、この辺はPCやMacに取り込んだ後にどうにでもいじれるので問題ではないだろう。
・アドバンストフィルター
E1:なし
E2:トイカメラ/ミニチュア/ポップカラー/ハイキー/ローキー/ダイナミックトーン/ソフトフォーカス/パートカラー(レッド/オレンジ/イエロー/グリーン/ブルー/パープル)
A1:トイカメラ/ミニチュア/ポップカラー/ハイキー/ローキー/ダイナミックトーン/ソフトフォーカス/パートカラー(レッド/オレンジ/イエロー/グリーン/ブルー/パープル)
M1:トイカメラ/ミニチュア/ポップカラー/ハイキー/ローキー/ダイナミックトーン/ソフトフォーカス/パートカラー(レッド/オレンジ/イエロー/グリーン/ブルー/パープル)
こちらはE2とA1とM1のみに対応。私としてはこれらのフィルターは要らない。入門機のA1にはあっても良いが。
・ビューファインダー
E1:0.5型 有機ELファインダー 約236万ド
E2:0.5型 有機ELファインダー 約236万ド
A1:なし
M1:なし
ファインダーの強化はないようだ。また、A1にはファインダーが搭載されていない。そのぶんコンパクト性を追求したのだろう。
・ワイヤレス機能
E1:なし
位置情報がスマートフォンを通して送られるのは便利な機能だ。E1は非対応。
・寸法
E1:(幅)129mm×(高さ)74.9mm×(奥行き)38.3mm(奥行き最薄部 30.9mm)
E2:(幅)129mm×(高さ)74.9mm×(奥行き)37.2mm(奥行き最薄部 30.9mm)
A1:(幅)116.9mm×(高さ)66.5mm×(奥行き)39.0mm(奥行き最薄部 32.1mm)
M1:(幅)116.9mm×(高さ)66.5mm×(奥行き)39.0mm(奥行き最薄部 32.1mm)
E1とE2は同じ大きさのようだ。そして、A1とM1は同じ大きさ。
・質量
E1:約300g(バッテリー、メモリーカード含まず)
E2:約300g(バッテリー、メモリーカード含まず)
A1:約280g(バッテリー、メモリーカード含まず)
M1:約280g(バッテリー、メモリーカード含まず)
質量も同じようだ。A1とM1とは20gしか違わない。
こうして見ると、A1とM1はほぼ同じだ。センサーは違うが、どの程度の差があるのかイマイチわからない。あとはカラーバリエーションの違いくらいだろう。しかし、A1の予想販売価格が4万円台と安い(M1は6万円台)ため、ボディー素材が違うのかもしれないと予想している。そもそも、こんな中途半端な機種を何故出したのだろうか。入門機ならM1で良かったのではなかろうか。しかも、M1が発売されてまだ3ヶ月も経っていないのに。M1のカラーバリエーションを増やすだけで良かったと思うが。
E1とE2の最大の違いはAFのスピードだろう。そしてセンサーだ。逆にそれ以外は大した違いはない。ボディーデザインも同じだ。E1のAFには若干不満があったのでとても嬉しいが、その違いにプラス5万円(E1のボディー単体価格が現在約6万円、E2のボディー単体予想価格が約11万円なのでその差額)出せるかと聞かれれば出したくはない。その5万円でレンズを買いたいところだ。そう言いつつ、AFに不満のあるE1を買いたくはないので、少し頑張ってE2を買うだろう。今E1を使っている人は買い替える必要はないだろう。