ガジェットと雑談@信濃まつもと

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iPhoneのバッテリー最大容量は偽装だと疑う理由

iPhoneにはバッテリー最大容量(%)というバッテリーの劣化状態を示してくれる便利な機能がついている。だが、私はその数値がAppleにとって都合のいいように良好な数値に偽装され、表示されているのではないかという疑惑を抱いた。その理由を今回は書く。

 

使用感覚とあきらかに違う数値

私のバッテリー状態とバッテリー交換プログラムについては以前記事に書いたので読んでほしい。

11月時点で私のバッテリー最大容量は90%だった。その後87%になり微動だにしなくなった。

1ヶ月もしないうちに3%も減るのかという疑問もあったが、それよりも90%、87%というわりにバッテリーの減りが早いと感じた。

だが、iPhoneがそう示すからにはその数値で間違いはないだろうと思っていた。

 

coconutBatteryの数値は使用感覚に近い

だがどうにもバッテリーの減りが早い。特に30%を切ると一瞬で20%以下になってしまう。これはおかしい。

そこで、サードパーティー製のバッテリーチェッカーで調べてみたのだ。

使ったのは『coconutBattery』のMac版だ。

その数値が次の画像だ。交換前、交換後を載せる。

iPhoneのバッテリー状況の画像

 

バッテリー最大容量79.7%!!

Appleの示した数値と随分と差がある。サードパーティー製のアプリが示した数値とはいえ、こちらの数値ならば使用感覚に近い。

 

これは異常な劣化ではないか?

ここで注目しなければならないのが正常な劣化なのか、異常な劣化なのかという事だ。

充電サイクル500以下、バッテリー最大容量80%以下ならばAppleの設計とは違う異常な劣化となる。

参考 https://support.apple.com/ja-jp/HT208387 通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを 500 回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大80%を維持するよう設計されています。

私の場合、充電サイクル442回、最大容量79.9%だった。

通常の条件下から外れるような直射日光の下に放置したり、極端に寒い場所に放置したりしていないので、これは異常な劣化と言える。

 

ちなみに、新品のバッテリーへ交換した後は充電サイクル0回、最大容量97%だ。

最大容量が100%でないのはバッテリーの製造から装着までに日にちが経っているため自然劣化したのだろう。この自然劣化についてはAppleのウェブサイトにも書かれている正常な劣化だ。

参考 https://support.apple.com/ja-jp/HT208387 製造された時点からアクティベーションされた時点までの時間の長さによっては、表示されるバッテリー容量が 100% を若干下回ることがあります。

ちなみに、交換後iPhoneの示すバッテリー最大容量の数値は100%となっている。ここでもAppleの示した数値と差が出た。

iPhoneのバッテリー状況の画像

 

Appleの数値偽装を疑う

あくまでも私の見解だが、今回のバッテリー交換プログラムを提供するにあたり、実際のバッテリー状態よりも良好に表示させているのではないのだろうか。

「まだそこまで劣化していないなら、交換は見送ろう」とユーザーが思うように。

そう勘ぐってしまう。

そして何より、バッテリー交換後の保ちが全然違うのだ。そろそろ充電が必要かと思い見ると、まだ半分以上残っているのだ。

最大容量90%、87%のバッテリーを交換してここまで違いがでるのだろうか?

やはりiPhoneの示した数値が偽装されているのではないかと疑わずにはいられない。

バッテリーの劣化による突然のシャットダウンを防ぐためという名目で、ユーザーに周知する事なくiPhoneのパフォーマンスを下げていたほどなのだからやりかねない。

 

余談 バッテリー交換時の感想

iPhoneのバッテリー交換プログラムは2018年末までだ。そこでバッテリー交換が殺到し、予約が取りづらい状態になっている。

11月中にバッテリー交換をしようとも思っていた私は、なんだかんだで先延ばしにしてしまい、気がつけば予約が取れないまま12月29日をむかえた。

ところが、何の気なしにサポートをチェックすると30日に空きがあるではないか。早速予約を入れ、交換してきた。

所要時間は50分。予約制のためか思っていたより早かった。

というわけで、iPhoneのバッテリー最大容量の数値は偽装だと疑う理由でした。