【JR】『大人の休日倶楽部』と『おとなび』の違い
JRの年配者向け割引で『大人の休日倶楽部』がある。『おとなび』というのもある。他にも『ジパング』というのもある。JRならば統一して欲しいのだが、何が違うのか? その対象路線や割引率など違いを比較してみた。
JR東日本とJR西日本
いきなり結論を書くが、JR東日本とJR西日本の違いだ。JR東日本が『大人の休日倶楽部』、JR西日本が『おとなび』である。その中の上級会員が『ジパング』となる。
『JR東日本ジパング倶楽部』というのもあるが、これにクレジットカードがついた物が『大人の休日倶楽部』だ(たぶん)。会員費は同じだが特典は『大人の休日倶楽部』の方が充実している。
JR東日本『大人の休日倶楽部』もJR西日本『おとなび』も、どちらも全国のJRの電車で使える。
面倒なので表で見る
大人の休日倶楽部 (ジパング) | 大人の休日倶楽部 (ミドル) | おとなび (ジパング) | おとなび | |
対象年齢 | 男:65歳~ 女:60歳~ | 男:50歳~64歳 女:50歳~59歳 | 男:65歳~ 女:60歳~ | 男:50歳~ 女:50歳~ |
a割引率 | 30% | 5% | 30% | |
a割引使用回数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
a割引範囲 | JR東日本 JR北海道 | JR東日本 JR北海道 | JR西日本 | |
a割引条件 | 片道201km以上 | 片道201km以上 | 片道101km以上 | |
b割引率 | 3回目まで20% 4回目以上30% | 3回目まで20% 4回目以上30% | ||
b割引使用回数 | 年間20回まで | 年間20回まで | ||
b割引範囲 | 全国のJR | 全国のJR | ||
b割引条件 | 片道201km以上 | 片道201km以上 | ||
年会費 | 個人:3,770円 夫婦:6,290円 | 2,060円 | 個人:3,770円 夫婦:6,290円 | 無料 |
繁忙期は使用不可であったり、『のぞみ』や『みずほ』など対象外の電車もある。
この他、新幹線乗り放題切符やウェブ割引切符などの会員向け限定切符が発売される。『おとなび』は年会費無料で、普通の切符は割引にならないが、このような会員向け限定切符を買う事はできる。
また、リゾート施設やホテルの割引、会員限定旅行プランなど枚挙にいとまがないほどの特典が用意されている。
どれがお得か?
『大人の休日倶楽部』、『おとなび』ともに『ジパング』ならば20回まで全国のJRで使用できる。
東北旅行が好きならばJR東日本の割引が無制限の『大人の休日倶楽部』がいいだろう。
広島、奈良、京都あたりをよく旅するならばJR西日本の割引が無制限の『おとなび』がいいだろう。
ただし、その限られた区間で割引対象になる201km以上の移動や101km以上の移動をするのかが重要だ。なかなか厳しいのではないか。すると使用頻度が高くなるのは20回まで使用可能な全国割引になる。
20回といっても行きっぱなしではないだろうから、往復で2回分を使う事になる。なので旅行だと10回分。10回でも十分ではなかろうか。
どれがお得かといえば難しいが、新幹線の乗り放題切符が買えたり、JR北海道も対象の『大人の休日倶楽部』の方がお得感はある。
『ジパング』は片道で元が取れる
どれがお得かと書いたがそもそもの話、『ジパング』会員ならば片道で年会費の元が取れてしまう。例えば『大人の休日倶楽部(ジパング)』で東京→仙台を利用した場合、6,740円割引になる。
個人年会費は3,770円だ。夫婦年会費ですら6,290円なので、奥さんだけが旅行した場合でもお得というわけだ。
ただし気をつけなければいけないのは、盆や正月などの繁忙期では使用できないという事。
というわけで、『大人の休日倶楽部』と『おとなび』の違いでした。私が使用するにはあと30年以上先なのでなんとも羨ましい限りである。