一眼レフ動画を撮るならボディーよりレンズを気にすべき理由
最近はミラーレスも含め一眼レフで動画を撮影する人が増えてきた。そこで今日は一眼動画でより綺麗に撮影するためのアドバイスを少し書こうと思う。
一眼レフというとボディーに注目しがちだが実はレンズの方が画質を左右する。
例えばこの写真
これはFUJIFILMのレンズだが、写真を撮る場合でいえば一番左のレンズ(XF35mm)が最も美しく撮れる。真ん中のレンズ(XF14mm)も右に出るものはいないと言って良いほど美しい写真が撮れる。一番右のレンズ(XF18-55mm)はズームレンズだけあって使い勝手は良いが写りは他二つには負ける。
ところが、これが動画撮影となると一番右のレンズが最も綺麗に撮れるのだ。逆に写真で一番だった左のレンズはとても使えたものではない。これはどういう事かというと、フォーカスの仕組みが違うのだ。
一番右のレンズ(XF18-55mm)はリニア式フォーカスを採用している。リニア新幹線のリニアだ。要するにレンズに直接接触する事なくレンズを動かしてフォーカスするのだ。これによりとても静かで素早いフォーカスが可能になる。この静音性と素早さは動画撮影においてかなりのプラスになる。ただ、写真撮影においてはフォーカス位置によって画質にばらつきが出てしまうデメリットが存在する。ばらつきと言っても圧倒的な差ではないので気にならないのだが。
一番左のレンズ(XF35mm)はDCコアレスモーターという仕組みを採用している。これはレンズ群を丸ごと動かすシステムだ。レンズ群ごと動かすのでリニア式のようにフォーカス位置によって画質にばらつきが出る事はない。ただ、レンズを動かすのに力を使うためうるさく、フォーカス速度もリニア式に比べて遅い。動画撮影時にはこれによりフォーカス音が入りボケボケの映像になってしまう。
このように写真が綺麗に撮れるレンズ=動画が綺麗に撮れるレンズというわけではないので、レンズの特性を考えながら購入を考える事をオススメする。