ガジェットと雑談@信濃まつもと

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ここが凄いよサムスン電子! 日本メーカーが見習うべきところ。

iPhone7が発売し、ギャラクシーが爆発している今日この頃。日本のメーカーは完全に蚊帳の外。今回はサムスンの凄みを書こうと思う。



まず、私はあの国が好きではなく、当然その国の企業も商品も好きではない。だが感心する事はもちろんある。性能や質に目を向ければ日本の家電メーカーの方が上だと思う。ソニースマホが爆発する事なんか絶対にないだろうし、一悶着起こった東芝のHDDの方が信頼度が高いと私は確信している。だが世界シェアはダントツでサムスンだ。そんなサムスンの凄みは宣伝力。これに尽きる。いくら良い商品でも知られなければ仕方がない。


私はヨーロッパしか行ったことがないのであくまでもヨーロッパの話だが、ヨーロッパでのサムスンの認知度は非常に高い。イタリアの空港を降りれば大きなサムスンの看板が目に入るし、街中でもサムスンの看板が目に入る。それも世界遺産などの観光名所にあるので目立つ目立つ。


それほどの宣伝は無駄ではなく、現地のホテルのテレビは十中八九サムスンである。価格が安いからという話もあるが、それならば日本のホテルはなぜサムスンにしないのかという話になる。


さらに、私が行ったミラノ万博ではスポンサーになっていたり、美術館でもスポンサーになっていたりする。スポンサーだからなんだと思うかもしれないが、そのスポンサーの意味は大きい。なぜなら美術館の作品の前にはサムスンのロゴと「ギャラクシーをタッチしろ」のマークがあり、ギャラクシーをタッチするとガイドが聞ける仕組みになっているからだ。iPhoneでもXperiaでもなくGalaxyだ。世界中から人が訪れる場所にサムスンのロゴとともにそのガイドの仕組みがあれば目立つに決まっている。Appleよりもソニーよりも早く美術館とそのような仕組みの交渉をしたサムスンは凄いと思う。


日本のメーカーとサムスンの商品を同時に購入して比べればどちらが優れているかわかるだろうが、多くの人はそんな事はしない。よく知らない日本のメーカーより、どこでも目にするサムスンを買うのは当然の事。世界では良いものが売れるのではなく、目立つものが売れるのである。日本のメーカーはその辺を考えて世界にアピールして行って欲しい。