ガジェットと雑談@信濃まつもと

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ついに発売! FUJIFILM X-T2, X-T1, X-Pro2を比較してみた

ついに、長らく待ち望んだX-T2が発売されるので、X-T1、そしてX-Pro2のスペックを比較しながら見ていこう。





有効画素数
X-Pro2:2,430万画素
X-T1:1,630万画素
X-T2:2,430万画素


有効画素数は飛躍的に進化。X-Pro2では目に見えて圧倒的な解像度を誇っていた。X-T2でもその解像感を体験できることは間違いない。




センサー
X-Pro2:X-Trans CMOS III
X-T1:X-Trans CMOS II
X-T2:X-Trans CMOS III


センサーのバージョンアップは性能を大きく上げた。特に、フォーカス面の処理が改良され、よりアグレッシブな撮影を可能とした。また、画像処理に対してもその力を発揮し解像感の演出に一役買っている。同じセンサーを搭載したX-Pro2の話だが、モデルさんを撮影した時にはその肌質の再現、キメ細やかさには驚いた。




ISO感度
X-Pro2:オート12800、拡張51200
X-T1:オート6400、拡張51200
X-T2:オート12800、拡張51200


オート幅は広がったが、拡張は進化ない。ソニーなどのIOS感度何十万という驚きの数字はないが、何十万あったところで実用的かと言われればそんなはずはなく、あくまでもパフォーマンスでしかない数字。富士フィルムとしては実用的で作品として作り出せる数字を搭載したのだろうと考える。




連写
X-Pro2:8コマ/s
X-T1:8コマ/s
X-T2:14コマ/s(電子シャッター、メカでは8コマ/s)


ちなみに、別売りの外付けバッテリーを搭載するとメカシャッターで11コマ/sまでの機能を発揮できる。必要な人は買えばいい。ただ、高速シャッターは高速な被写体を捉える場合がほとんどだと思うのだが、肝心の電子シャッターは高速な被写体には向かない。このジレンマたるや!




動画
X-Pro2:フルHD
X-T1:フルHD
X-T2:4K


ついに4Kに対応した。先日発売されたX-Pro2でもフルHDだったので、ようやく感がある。ただし、同じセンサーとエンジンを持っているのでファームウェアでX-Pro2も4Kに対応するかもしれない。それにしても、富士フィルムの動画はお世辞にも綺麗と言えず、汚いので果たしてどうなることかと。公式ページのサンプルは綺麗だったのだが、動きは少なく、あくまでも「動く写真」の域を出ないのではと心配している。




露出補正
X-Pro2:+−5EV
X-T1:+-3EV
X-T2:+-5EV


これは実に嬉しい。大きく表現の幅が広がることだろう。




手ぶれ補正
X-Pro2:レンズで対応
X-T1:レンズで対応
X-T2:レンズで対応


未だにレンズで対応! 大きさの問題があるのだろうか? 否、ソニーはボディーで対応している。これはいい加減に何とかして欲しいところだ。




寸法と質量
X-Pro2:W140.5mm x H82.8mm x D45.9mm、約495g
X-T1:W129.0mm x H89.8mm x D46.7mm、約440g
X-T2:W132.5mm x H91.8mm x D49.2mm、約507g


同じTシリーズでも一回りほど大きくなった。何が原因で大きくなったのかは不明だが、500gは少しズッシリとするだろう。ここのところ発売しているレンズは小型メインなだけにこちらも前機種と同じサイズにして欲しかった。




以上。ちなみに、X-T2は液晶が三方向に動くようになったのでその辺の利便性は増したと思う。肝心の買い替えはといえば、X−T1を使っている人はそれが壊れるまで待ってもいいと思う。理由はX-T1も他社を凌駕するだけの解像感を持っているし、操作性(ダイヤル位置など)に関しては変更がないからだ。ただし、フォーカスを追求するならば話は別だろう。カスタムフォーカスという、フォーカスの性能(追尾速度や障害物に対する対応)をカスタムできる機能がX-T2には備わっている。これがファームウェアで前機種に対応するかは不明。買うにしても、X-T1の不具合のように(一部の機種にUSB端子の部分から光が入り込む不具合があった)何かしら出る可能性もあるのでまずは様子見をおすすめする。



肝心の値段は相当高額になるかと思いきや、ボディー単体で約16万円と安い。これを安いという私はイカレヤロウだが、他社のフラグシップ機の値段を見れば安いというのもうなずけるだろう。ちなみに、X-Pro2の方が高い。