Canon Power Shot N100を触った感想
最近話題のCanon N100を実際に触って来たので感想を書こうと思う。発売日は4月30日とまだ先だが、CP+で実機を触れたのだ。
このカメラの最大の特徴は上の写真のように、撮影者も写真に写り込める事だ。写り込む位置は写真の隅で、タッチで四隅の任意の位置に移動出来る。動画撮影時も可能で、もちろん写り込まないように設定する事も可能だ。だがそれではこのカメラである意味がない。
軽くて起動も速く、タッチパネルでとても使いやすいカメラだが、正直なところ出来上がった写真はなんだかショボい。アイディアは面白いが、いかんせん写り込む画像が小さいので。それならば従来通りの自分撮りスタイルで撮った方が臨場感があるのではないだろうか。
そもそも、「一緒に写る」とは二枚の写真(正面撮影と背面撮影)を重ねれば良いと言う物ではないと思う。逆に、一緒に写らなくてもその写真は誰が撮ったと記憶に残るので問題ない。思い出作りの写真は思い出そのものではなく、思い出を思い出すきっかけだと思うからだ。YouTubeなどでビデオブログをやっている人には良いカメラかもしれないが、普通に思い出作りの用途として使うならば、もっと良いカメラがあるだろう。
これではダメカメラのようだが、良い点もある。クリエイティブショットという機能だ。この機能は、1回のシャッターで6枚の異なる写真を自動で作ってくれるというもの。構成、色合い、光、ボケ味をカメラが自動で設定してくれる。仕上がりイメージをレトロ、モノクロ、スペシャル、ナチュラルの4種類から選べる。なんとなく「いい感じ」の写真に仕上がるので面白い。
買うか迷っている人は買わなくても問題ないだろう。アイディアは面白いが、カメラ自体は微妙だ。スマホでこの自分撮りスタイルが出来れば良いが、あえてコンパクトカメラでやる意義は無いと私は思った。
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