ガジェットと雑談@信濃まつもと

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ローカル新聞の顔、市民タイムス!

実家へ帰省すると必ず見る新聞がある。ローカル新聞の顔、市民タイムスだ。

今回はわが故郷、信州は松本市市民タイムスを都会の諸君に紹介たい。

全国区の大きなニュースを載せるのはもちろん、地域密着の記事を載せているのが市民タイムスの醍醐味だろう。しかし私が見るのはそんな全国区や地域密着のニュースではない。そんなニュースはGoogleニュースで事足りるからだ。それよりも注目したいのは、真にローカルな記事である。その真ローカル記事を紹介しよう。



・おくやみ
これは大雑把に紹介すると、誰々さん家の誰々さんが死にましたという内容の記事だ。大概は知らない人で問題ないのだが、稀に「あれ?ちょっとばあちゃん!この人って?」「あれま!佐々木さん亡くなったわや!!」ってな具合に知合いの死を知る事もあるのだ。

佐々木 茂男 93歳 ○○町 ○丁目
梯子に登っていたところ足を滑らせ死亡。植物が好きな明るい人でした。

このように名前や歳だけでなく住所も記載される。それからどんな人だったかも書かれる場合がある。



・さわやかさん
これは町のさわやかで素敵な女性を紹介するという内容の記事。というのは表向きで、実はこの記事に載る女性は婚活中という意味を秘めているのは多くの市民が知っている事だろう。あくまでも暗黙ではあるが。

すると見方が変わってくる。20歳ならば素直に「さわやかな女性だな~!」で良いのだが、25歳を過ぎると「さわやかか?」と感じ、29歳の時には「こいつw 切羽詰まってる!」と少し痛い目で見られるのである。ここで、都会の29歳と田舎の29歳では意味が違ってくる事を忘れてはいけない。都会の29歳はアクティブな恋愛に仕事や趣味と大忙しだ。だが田舎の29歳は少し違う。結婚どころか孫を要求されるのだ。周りがそんな空気だから本人も焦るというわけである。さらに小さい子供の居る家庭では、さわやかさんは落書きのターゲットになる。お昼頃には原型をとどめていない程に改造されてしまう。



・あげます
こいつは相当おこがましい記事である。読者の要らない物を欲しがっている人に無料でプレゼントしようという企画だ。しかし、デパートの屋上で行われるフリーマーケットを想像してはいけない。「それは粗大ごみやろが!」という物まで出されるのだ。今回はとある日の「あげます」を紹介しよう。

唐箕
ダッシュ村か!そもそも大半の現代人が唐箕を知らない。唐箕とは脱穀した米の籾殻や藁屑を風によって選別する農具である。一般家庭はもちろん、農家でも現在は機械なのでまず使わないと思う。

雑種子猫11
ペットショップか!子猫が欲しい人は多いだろう。だが11匹もどうしろというのだ。そもそも猫って一度に11匹も産むのだろうか?

古代か!ワープロという単語自体久々に聞いた。ノートPCならまだしもワープロとはおこがましい。あんなにデカくて重い物をどうして欲しがるというのだろうか。だいたいインクなんかはまだ売っているのだろうか?

木製折りたたみベッド
粗大ゴミキター!あなたは見ず知らずの人が寝起きしたベッドが欲しいですか?私は要らない。今時ホームセンターへ行けば1万円強で買えるのだ。わざわざ貰う必要はないだろう。



・ください
こいつも「ください」に負けず劣らず相当おこがましい記事である。「あげます」が責めなら「ください」は受けと言ったところか。お淑やかな内容もあるのだが、中には物欲全開の内容もあるのだ。それでは上記の「あげます」と同日の「ください」を紹介しよう。

脱穀
おしい!唐箕ならあったのに。しかしこちらは機械の脱穀機だろう。脱穀機なんて大きな物を貰うより、コインで使える道端の脱穀機を使った方がいいと思うのは私だけだろうか。

ハイキター!物欲全開でiPadと書いたやつはワープロを貰って悔い改めるべきである。

折りたたみベッド
ビンゴ!偶然にも「あげます」と「ください」が一致したのだ。おそらくこの折りたたみベッドが欲しいと思った人もビックリした事だろう。



・さがして
これは迷子のペットなどの情報を求める記事だ。こちらも上記の「あげます」と同日の「さがして」を紹介しよう。

9日午前6時30分ころ、自宅からいなくなりました。全身が黒の8歳の雄、鑑札が付いた鎖の首輪をしており、人懐こいです。

スカーフ
7日にアルプス公園で失くしてしまいました。茶系の色をしています。見つけた方は連絡下さい。

おじいちゃん
9日午前6時30分ころ、自宅からいなくなりました。全身が黒の8歳の雄、鑑札が付いた鎖の首輪をしており、人懐こいです。