【評価】Amazon Kindle Unlimitedを1ヶ月無料体験してみた
Kindle Unlimitedを1ヶ月の無料体験で使ってみたので感想を書こうと思う。読み放題ならではのデメリット、改善点なども書いておく。
Kindle Unlimitedの特徴
Kindle Unlimitedは月額980円(最初の30日間は無料)でKindleの本が読み放題になるAmazonのサービスだ。
図書館でレンタルする感覚に近く、読み終わった本は返却する必要がある。ただ、ブックマークやハイライトは再びその本を利用した時に反映される。
しかし、Kindle Unlimited対応の本は入れ替わるので今対応の本が1年後も対応とは限らない。
さらに、全てのKindle本が読み放題になるわけではない。出版社が登録した本のみ対応になるのだ。
デメリット1 つまらないとすぐに削除
今まで購入した本は出だしでつまらないと思ってもせっかく買ったのだからと最後まで読んでいたのだが読み放題だとそれがなくなってしまった。
月額だと本の値段は関係がないのでもったいないという感覚がないのだ。途中から面白くなる本の場合、そこに行き着く前に読むのをやめてしまうので逆にもったいないのだが。
この現象は何も私だけではないと思う。というのも、同じような事象が美術館でも起こったのだ。
ランダムインターナショナルというアーティストの美術作品の展覧会での出来事だ。
ロンドンとニューヨークで展覧会が行われたのだが、客の滞在時間がロンドンでは平均7分、ニューヨークでは平均45分だった。
決してロンドンの人間に美術的教養がないわけではない。
実は、ロンドンは入場無料、ニューヨークは25ドルの入場料を取っていたのだ。
同じ内容であっても値段によって接し方が変わってしまうのだ。これはKindle Unlimitedのデメリットなのかもしれない。
デメリット2 精神的に疲れる
○○放題というと、どうしても元を取ろうという考えが浮かぶ。
Kindle Unlimitedも同じであり、その場合サクッと短時間で読める本を読みたくなる。多く読んだ方がお得な感じがするからだ。
結果、もともと月に1、2冊しか読まない私は読書を楽しむというよりも読書に追われる感じになってしまった。
ちなみに、音楽や動画もNetflixやSpotifyなどの放題サービスがあるが、もともとの視聴頻度が読書より多かったので追われる感じはしていない。純粋に楽しめている。
改善点1 検索方法がない
Kindle Unlimited対応の本を探す手段がない。
Kindle Unlimitedの特設サイトはあるのだが、そこで紹介されている本は一部である。
検索バーではKindleストア全体で検索されていしまうので、Kindle Unlimited対応の本だけを検索にかける方法がないのだ。
好きな著者を検索して初めてKindle Unlimitedに対応かどうかわかる。非常に不便だ。
改善点2 雑誌は豊富、他は物足りない
Kindle Unlimitedで驚いたのは雑誌が豊富だったことだ。『Mac Fan』や『デジタルカメラマガジン』など私の趣味に合った雑誌もある。
試しにダウンロードしてみたが、結局すぐに読むのをやめてしまった。
理由は簡単で、Apple製品の情報やカメラのハウツーはネットですぐに手に入る情報だからだ。その趣味を持つ人のブログなどを見れば良い。海外サイトであってもかなり正確にGoogleが翻訳してくれる。
ガジェット、ファッション、アニメ。これらのジャンルの雑誌に書かれている情報はインターネットで検索すればゴロゴロ出てくる。
いくら読み放題だからと言っても、わざわざネットで手に入る情報を雑誌で得ようとは思わない。という事に気がついた。
雑誌の豊富さに驚いた一方、雑誌以外は物足りないと感じた。
私は雑誌より普段買っている政治や経済の本が読みたいのだ。
ただ、そのような人気の本はKindle Unlimitedの対象外という事が非常に多い。この記事を読んでいるあなたが読みたいと思っている本もおそらく対象外だろう。
これはAmazonというより、本の権利を持っている出版社の問題だ。
売れる本は読み放題に入れずに売った方がいいと思うのは当然だ。雑誌は売れないので読み放題でどうにかしようという考えがあるのだろう。
結果 雑誌をよく読む人にはオススメ
雑誌が豊富、雑誌以外は物足りないというところを見ると、普段から雑誌をよく読む人にとっては最良のサービスではないのだろうか。
雑誌ならば定期的に発売されるし、一度読んだ雑誌を見返すという事も少ないだろう。
また、雑誌を2冊も買えば確実に980円を超えるので元が取れる。
雑誌をよく読む人にはオススメだ。
私の場合、雑誌を読まないし、月に読む冊数も少ないので無料期間で解約した。
自分の読書スタイルを考えて決めてみるといいだろう。