iPhone iOS12でRAW現像に対応! だが断る! その理由とは?
今回のiOS12はiOS10からiOS11へのアップデートより盛り上がっている気がする。なかでも注目なのはAppleのappによるRAW現像に対応した事だ。iOS11ではRAW撮影をしても現像はサードパーティ製のappで行わなければならなかった。
RAW現像というと、高画質、編集の幅が広がる、などのメリットを目にするが本当にオススメなのだろうか? 私はRAW現像をオススメしない。私はiPhoneはもちろんミラーレスカメラでも使っていない。その理由は2つ。
だが断る! 2つの理由
・結局いい仕上がりにならない
JPEG写真はiPhone(カメラ)が「RAW→加工(現像)→JPEGに出力」という作業をiPhoneが自動で行ったものだ。RAW現像とはその加工部分を自分で調節するのだが、果たしてiPhoneより上手に調節できるだろうか? 私もCANONを使っている時にRAWで撮っていたのだが、CANONが自動で行ったJPEG写真と比較して自分に現像のセンスがない事がわかりJPEGに切り替えた。
そもそも、RAW現像といっても「自動」ボタンや「プリセット」ボタンを押して完成とする人もかなりいるはずだ。自動やプリセットを使うならば初めからJPEGでいいだろうと思う。
・ノイズや歪みが増える
JPEG写真は加工後の写真なのでノイズやレンズの歪みが修正されている。RAWではこれを自分でやる事になる。
現像時に自動で修正してくれる場合も多いが、例えばiPhoneで撮ったRAW写真をAppleのappで現像した場合と、AdobeのLightroomで現像した場合とではノイズや歪みの修正具合に違いが出てくる。これは各社の画像処理ソフトのプログラムが違うからだ。
気に入らなければノイズの除去率を調節できるが、強めるとディテールが崩れてくる。どの程度が最良かは好みとセンスなのだが、これまた最初からJPEGで出力した場合の方がノイズや歪みが少なくディテールも保持されているという事が多々ある。iPhone8ならiPhone8用に、CANON EOS 7DならCANON EOS 7D用にと、そのカメラ専用に画像処理ソフトがプログラムされているので当たり前と言えば当たり前だ。餅は餅屋である。
まとめ
上記のでわかる通り要は自分の現像技術、もっと言えばセンスが画像処理ソフトのプログラムを上回れるかどうかという事だ。私の場合、どう頑張っても画像処理ソフトのプログラムを超えることができないので大人しくJPEGで撮影している。